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ICARO INCANTO
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ICARO INCANTO
レポート: Kaz Nishigaya
参照: http://www.heliglide.com/

INCANTO(呪文)と名付けられたドイツ発のパラグライダー
 INCANTOを発売しているICAROは、ハンググライダーで名を馳せたメーカーだ。ハングの拠点はイタリアにあり、パラグライダーの会社はドイツにある。ハングは競技路線の開発がメインで、ハングの世界では神様の1人として君臨したマンフレットルーマーのラミナールというハンググライダーは一世を風靡した。パラグライダーは、ハングとは異なりレジャーフライトに徹したマーケティングを行っていて、初心者中級者用のグライダーに重点を置いている。ハングとパラでは対照的だ。ラインナップは、SaftyクラスとしてCYVER2(DHV1)、Funクラスとして、Focce2(DHV1)、INSTINCT(DHV1/1-2)、INCANTO(DHV1-2)、クロスカントリークラスとして、ICE2XC(DHV2/2-3)、パフォーマンスとしてCIDANをラインナップしている。(他にアクロ機、タンデム機もある。)

 今回試乗したINCANTOは、DHV1-2を取得したICAROの言うところのFunというカテゴリーに属するパラグライダーで、その中でも一番上に属する。従来ならDHV2クラスの挙動と性能を持つパラグライダーを、エアーインテークフラップという新技術を導入し、安全性を高めている。このような、凝ったアイデアを出してくるのはヤツに違いない…と思って調べてみるとやっぱりパラグライダーデザイン請負人ミカエル・ネスラーだった。さあそれでは試乗してみよう。

エアーインテークフラップとは  
 写真を見てもらおう。これがエアーインテークフラップだ。直訳すると「空気を吸気するフラップ」。  まずその構造は、Aラインの取り付け点に三角形の生地が縫いつけられており、ここがスリットになっている。そしてラインのテンションが強く掛かるとスリットが開く構造になっている。ネスラーの説明では、テイクオフの時に空気の入りが良くなり、ライスアップが簡単になるという。そして、アシメティック・コラップス(片翼が潰れた状態)の時に、このフラップが開いてより速い回復を促進するという。このシステムのお陰で、より高い滑空性能を維持しながら、簡単なテイクオフと高い安全性をめざしている。DHV2やDHV2-3のグライダーにエアーインテークフラップを導入することにより、DHVのクラスをワンクラス下げて(挙動特性(≒安全性)をワンランク上げて)いるというのだ。INCANTOの場合DHV1-2だが、滑空性能はDHV2クラスのクロスカントリーモデル。イカロでは、より積極的なスポーツクラスのパイロットからセンスの良い初心者まで、多くのパイロットに乗って欲しいという。

ライズアップ&テイクオフ
 さっそくエアーインテークフラップを確認する時がきた。キャノピーを扇状に引きAラインのテンションを均一に掛けてみる。強く引くとエアーインテークフラップのスリットが開くのが解る。キャノピーのリーディングエッジが空気をはらみ空気を吸入すると、生地にもテンションが掛かりスリットは閉じる。そのままAライザーを引いてライズアップが完了した。
 頭上でキャノピーを維持してキャノピーを揺らしてみる。その時のエアーインテークフラップの状態を観察した。キャノピーの内圧が下がり翼にシワがよると黄色の部分のテンションが弱くなりエアーインテークフラップのスリットが開いた状態になる。内圧が増すと、黄色の部分にテンションが掛かりスリットは閉じる。効果ありそうだ!
 ライズアップが完了すると、頭上でスムーズに止まってくれるので、走り出しと共に拳一個分程度ブレークコードを引くことで揚力が発生しテイクオフが完了した。  テイクオフでのエアーインテークフラップの効果は、空気に入り始めに機能するようだ。特にキャノピーを煩雑に置いたとき、Aラインを引くことでフラップが開くので空気が流入し易くなる。

潰れの時のエアーインテークフラップの効果はあるか?
 サーマルで上昇してから、ライザーを一気に引き込んでアシメティック・コラップスに入れてみた。DHVのテスト結果だとINCANTOのテスト結果は回復動作をせずに90度回転以内に回復とある。実際に行ってみたが同様の結果だ。潰した後の翼の挙動を何度かじっくりみてみると、例の黄色の部分が目に留まった。コラップスに入ると、潰れた側に傾く。反対側のブレークコードを引かないでグライダーの動きに任せておくと、潰れた側にロールが掛かり旋回に入る。この時、潰れた翼のリーディングエッジは下から風を受ける。その結果、エアーインテークフラップのスリットがひらひらしているのが見えた。フラップが開いているのは確認できた。それなりの効果を期待して良いと思う。

優しい印象のパラグライダー

 今回のレポートでは、エアーインテークフラップをクローズアップした。このINCANTOというグライダーが持つ基本性能は、中級機としてのパフォーマンスを十分持っている。それどころかイカロが言うようにXCフライトをするためのポテンシャルを持つ。サーマルにはじかれることもなくスムーズにセンタリングができる。アクセルは50km/hと控えめだが、常用できる安定感と安全性を持っている。フライトしてみて、ピッチやロールの動きは良く効きパラグライダーを楽しむことができる。翼型は後退率も低くドッシリした印象をもち優しい印象を与える。センスの良い初級者が、練習機を乗り潰してから2機目として、中級者が選ぶマイグライダーとして、エアーインテークフラップがアイデンティティーと安心感を与えてくれる一機に違いない。
エアーインテークフラップ
 
 
 

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Re: ICARO INCANTO ( No.1 )
日時: 2007/09/15 13:04
名前: ナカヤマ

写真が小さく、とくにインテークの構造がわからない。クリックすると大きいサイズになるようにしてほしいです。
メンテ

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